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鋼FA63話 扉の向こう側 - 2010.06.27 Sun

※原作未読な方は若干のネタばれを 覚悟してください。ストーリーや結末のバレには配慮しますがどうしても「この先を知っている」部分が滲み出てきてしまう事もあります。察しの良い方にはわかってしまうかも・・・程度だとは思いますが。




はじめにマリモさんの「自由と権利が欲しくないか?」回想シーンから始まったので、ああそういう解釈で行くのね?と思いました。そう、ホーエンハイムの回でした。
叫んでいいですか?そのせいですか?グリードさん、あっさり・・・。

全体的には原作にない色々な嬉しい追加がありました。ホーエンハイム&ホムンクルスの解釈も良かったと思います。凄く感動して泣いて見てたのに!でもやっぱり言わせて、またもっさりキャラだよ!(例の・・・がっくり)

先週超格好良い活躍を見せてくれたブリッグズ兵モブが今回単なる賑やかしのギャラリーになり下がっていてちょっと笑えました。

グリードが名もなきブリッグズ兵にまで気を配るあたり、「仲間」意識しちゃって!とか思ったらその隙にお父様の拳炸裂。こういう小細工好きです。で、グリードが引っ張られる力に負けそうになる描写がしっかり入っています。フー爺さんの時と一緒ですね。そういう姿があるから「最初で最後の嘘」が唐突ではなくなります。
ここのリンがね、すっごく切ないいい表情していていいんですよ。なんかもう、私ポリシー捨ててグリリンでもリングリでも行けそうな気がしてしまいました。(←気のせいです)この二人の絆って思ったより深いんだなあ。リンのすがるような表情もいいですし、グリードのツンデレ(といっていいのだろうか?)兄貴っぷりがまた私の心を掴むんです。

「来い!ランファン!」「あばよ!」ザックリ!のタイミングがまたバッチリで、ランファンとグリードの絆もそこにあるんだなあと(涙)しかも捨て身のボロ炭作戦も原作よりダメージ大です。効いてます。

な、の、に!

グリードさんの最期が何故あのようなペラいお姿なのでしょうか?空気のぬけた風船です。別の意味で泣きました。みんな呆気にとられているのに(違)リンだけウルウルしてます。もう、泣いていいんだか笑っていいんだか、悲しいんだか訳わかりません。声優さんの熱演に声だけ堪能すべきですか?いや、ほんとここだけ!
この風船だけが、これさえ・・・・・・・・・・・。

おかげで私のなかのグリード熱は不完全燃焼となりましたのでこの後一発妄想を語るにはちょうどいいテンションが保てそうです(笑)

お父様消滅時に「何物にも縛られず、自由に」という台詞を入れ、それをホーエンハイムに気付かせるという追加シーンは冒頭含めやっぱりそう来たか!と思います。原作の曖昧さ(だからこそいろんな解釈が出来る)をFAはお得意の「わかりやすさ」でどう解釈して持ってくるのかな?と思っていたらこうきました。

クセルクセスのエピソードでもそこが強調されていましたから。

ホーエンハイムとマリモさん。はめ殺しの窓とフラスコの中。知識を得て自由を手に入れたホーエンハイム。知識はあるけれどフラスコから出られないホムンクルス。
敗因となったのは、7つの大罪を切り離した事。それは人間であるために必要なモノでありそれらを乗り越えて成長してゆく、変わって行ける事が人間の証でもあるという事なのでしょう。大罪に準えたお父様の子供たちが消滅してゆく姿はそれぞれ「人間」とは何か?を問いかけるようなものだったから、「お前はその答えを見ていただろうに」となるのだろうと思います。

お父様が完璧な人間(というものがあるとして)になる為には、大罪をその身から切り離さずに受け入れ乗り越えて成長する事が必要だったということならば・・・・鋼FAはやっぱり成長の物語なんでしょうか?

扉の前のマリモさんは駄々をこねる子供のようでちょっと可愛くて、可哀そうでした。

ここから先はアルの身体を取り戻すためのエピソードです。
ザンパノさん、一瞬誰かと思いました(笑)

ブリッグズメンズギャラリーの見守る中の親子喧嘩。FAエドはボロボロ泣いててその涙を隠そうともせずきっちり正面切ってホーエンハイムに向かってます。ギリギリのところで涙見せる原作のエドもその最後まで突っ張る姿に打たれるけど、こっちの涙駄々漏れエドもいいなあ。FAエドはいつも正面。ここぞという時にわりと素直に反応します。
あ、これってパパの希望に沿うエドなのかなあ。
この二人、お互いにここで救われています。お互いの言葉と反応に。

無能大佐はヘタな解説などはぜずに静観しています。大佐の言葉の説明では無く、エドがアルを取り戻そうと自問自答するところがいいなあと思います。その中に自分が「錬金術師」として在ることを強調する台詞が入っているのも、気付くシーンがあるのも。これは先週のアルがエドの右腕を取り戻す方法に気がつくシーンとシンクロしてるよね?

あれ?アニメの人体練成陣ってこれだったっけ?

自分が自分で在る為の「錬金術」だったかもしれない。父親の影を追って始めた事。それが大きな存在となって自分の中で形作られていった。そしてそのことで悲劇も生んだ。取り戻す為にさらに磨きをかけていったそれは更に大きなものになたかもしれないけれどそこから得た答えは更なる悲劇を生むという悪循環の中。
だったらもうそれはいらない。そういう結論なのかもしれない。自分が自分で在る為に、もう「錬金術」はいらない。

なんてね、ちょっとシリアスに考えてみましたがどうなんでしょう?
エドがエドであるためにもう「錬金術」は無くてもいいのかな。だって皆がそれぞれに呼び掛ける言葉があるから。(でもエドが「ウィンリィのエド」で在る為には「機械鎧」は必要なんだ・・・エドウィンですみません。ネタばれ?)

エドが自分の真理の扉を壊すところ、全く迷いがない清々しい表情です。むしろ何か嬉しそうでもあります。原作では扉を壊すエドの後ろ姿、背中の大きさに全身全霊をかけて萌え倒しましたが(笑)ここでは私、扉を壊すエドの表情に全てをかけたいと思います。(勝手にしてください)

身長差!え?こんなに?

あ~生アルの声だ。いいなあ。

最後にホーエンハイムです。
最後まで、やっぱり、おちゃめパパにはなりませんでした。結果オーライです。
良かったですよ、シリアスホーパパ。

ヘンシェルさんから借金して勝手にリゼンブールで自己完結ではなく、自分自身が生み出したホムンクルスの悲劇である事に気がついて一人たたずむ姿がありました。でもそのパパに救いの言葉が少佐の口から!!!!
その悲劇を救ったのが、自分の血を分けた息子達だったという結末。この少佐の言葉がどれだけ彼の救いになったんだろうと思います。
そしてやっぱりここは夕日なんです。最近すっかり忘れていたけど(笑)鋼FAは「茜色の空」なんですよ。

それから夜明けになって、トリシャの墓の前で語る姿の中で親父にクソがついたとか何とか・・・もうわかっていても涙止まらないです。
ED、こう来るだろうとうすうす予感はしていましたけど初めて「レイン」で涙しました。うわあああ、何この走馬燈。やっぱりこれってホーエンハイムの物語だったの?いや、最初からそうだったんです。againなんてまさに。

茜色の空でレインで・・・あれ?意外とシド、ガンバってるのかも?(笑)
(シドが、ではなくシドで。)

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● COMMENT ●

毎回、楽しみにしていたconianさんのFA感想記事も、残すところあと一回だと思うと…そちらにも涙しそうなkana*です~;
#63、各所のシーンの演出と作画が明暗を分けましたね(笑)
私も冒頭からのマリモ台詞により「ホーパパ回かっ!?」と胸躍りましたが…本当にEDにかぶってきたシドと(笑)あのめくるめくホーエンハイムの生涯を見せ付けられて~エド並みの滂沱の涙でした~><
でも、ホント。ところどころの「モッサリ絵」が…気になって~感情移入できないところも;;;
特に…ホムンクルスの悲劇に気づいて佇むホーパパ、少佐の言葉の後のあの微妙な表情!力入れて欲しかったです~
でも最初、私はあのシーンは「要らない」と思っていたんですよね。
せっかく#62で皆の想いが集まって、魂の強い繋がりがあって、エドがお父様に拳を叩き込む。それはけっしてエドやアルというこの鋼の主人公達だけの力ではなく、皆の強い想いが「俺達の格の違い」をホムンクルスに見せ付ける。
きっと原作者はそんな風に「主人公」を強調したくはないだろう。
そう思ったので…あの少佐の言葉にはとても違和感がありました。
でも…conianさんの解釈を拝見して、なんだか…すーっと胸に落ちたんですよね。ああ、そうなんだ。これはFAなんだ。
あの台詞は…主人公の存在を強調するためではなく、もう一組の主人公達(ホー&マリモ)の存在を確認するためなんだ。
すべての事の発端となった彼の…罪と赦しを示唆するためなんだ。
なかなか原作から入ってしまうと~ひとつひとつの台詞や原作者の想いにシンクロしすぎて…FAを同じ方向から見てしまいがちなんですが。
こんな風に視点を変えて、もっと掘り下げて愉しまなければ!(笑)と、あらためて思いました^^
ああ、本当に!今日、ココに読みに来てよかった!!
…あまりにも長くなりすぎて~毎度失礼しております;;;
最期にこれだけ。
グリードのあのペラマスク姿は…いただけません~><(鰤風でオネガイシマスv)

kana*様
文面からkana*さんの熱い思いが伝わります。おっしゃりたい事、わかります。そして同感です。
言葉少なだったのでどこまで伝わるかなあ?と思っていたのですが汲み取っていただけて嬉しく思います。
主人公たちは決して世界を救おうとした訳で無く自分たちの行く道の先にたまたまそれがあっただけだと思いますし、決して英雄を作りたかった訳ではないと思います。だからあの少佐の台詞はホーエンハイムの救いのためにあるんですね。
この辺、書くと長くなりそうですのでまた別記事にて。
最後に、「美しくないですよ、貴方!」と金鰤氏にダメだしされる強欲さんを想像して笑ってしまいました。コメントありがとうございました。


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